思い出してきた。
あたしは人をいじめていたかもしれない。
加害者は忘れていて、被害者は決して忘れていない。
あの子はわたしのことを今でも思い出すだろうか？？

あたしは小学生の頃はいい子だった。
家では怖いお姉ちゃんだったけど外ではいい子。

それは、中学に入ったら変わった。
変えようと思って変わった。
積極的でなければ内申点がもらえない→高校選べない
それではまずいと、
あたしはどんどん自分をだすようになった。

多分、これは半分間違いだったんだろうな。
たしかに小学生のころより元気になったけど
自分を出しすぎた。
汚い自分を出しすぎた。

汚いというか、物言いも性格もきつくて、それを遠慮しないことで増幅させてしまったように思う。

間違えたあたしは、ある時期、一人の女の子をいっつも何かと追い詰めて貶めて、笑っていたことがあった。
なんで今まで忘れていたんだろう。
最低だ。
世が世なら、いじめの主犯格として世間に知られてしまっていたかもしれない。
万が一彼女が自ら命を絶つようなことがあれば
あたしはれっきとした犯罪者だ。

当時はいじめている認識はなかったけど
多分彼女はいじめられていると思っていただろう。
だから、あたしは完全にいじめをしていたと、
今思う。
人が死んでいなくって、あたしは犯罪者だった。


彼女はいまどうしているだろう。
幸せにくらしていればそれでいい。

あたしのいまがこんななのは、
きっとこの頃の罰でもあるのだろう。

そうであるならば
あたしは
なるべくしてこうなったのだ。

だからどんなに嘆いても、やっぱり自分が悪い。
あたしは
過去をどう償えばいいだろうか…